中居林えんぶり組稽古見学~大人編~
2013年 02月 13日
ずらりと並んだ烏帽子はもう芸術作品だと思います!
ホント歴史を感じさせる格好良さですね!
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稽古の前には、烏帽子の神々様にご挨拶をします。
烏帽子には神様が降りてくると言い伝えられ、各えんぶり組は、烏帽子を神様としてお祀りしています。
私は、えんぶりの事は全く詳しくないので、ここからは中居林えんぶり組の公式ホームページから文章を引用して説明させていただきます。
えんぶりには、「ながえんぶり」と「どうさいえんぶり」という型があります。
「ながえんぶり」は、藤九郎(とうくろう)とよばれる舞い手のリーダーひとりが、独特な動きで舞います。
また、藤九郎の烏帽子に大きなボタンの花がついています。
「どうさいえんぶり」は、太夫全員が同じ舞をします。
烏帽子にはテープ状の前髪がついています。
「ながえんぶり」が古い型と伝えられていますが、現在ではほとんどが「どうさいえんぶり」になっています。
中居林えんぶり組は「ながえんぶり」の型を伝えています。
−摺りはじめ−
お囃子に合わせて、藤九郎を先頭に太夫が一列に並んで入場します。このとき、藤九郎は「えんぶり摺りの藤九郎が参りました、前に千刈り、後に千刈り・・・・」
と口上を述べます。
入場したら円状に並び、「正月のお祝いに~」で始まる唄と太鼓に合わせて舞います。
中でも藤九郎の「大振り」と呼ばれる動きがダイナミックです。
最後、太夫たちは後ろに下がり、藤九郎を中心に一列に並んで終わります。
−田植え−
扇子を苗に見立てて右手に、豆絞りを苗の束に見立てて左手に持ち、田植えをする踊りで、唄と囃子に合わせて踊ります。
歌詞は五番まであり、太夫たちは植えながら後ろに下がっていくのですが、唄が一番終わるごとに(一枚田を植えるごとに)
「ヨイサノサ」と掛け声をかけて、苗を束ねているのを解くような仕草をしながら、前に出てきます。
また、五番では、「あんまり植えると腰が痛くなるからそろそろやめよう」という意味のことを唄っています。
−摺り納め−
その名の通り最後の舞です。
唄と太鼓に合わせて舞います。藤九郎を中心に、一列に並んでいる状態で始まり、舞の途中、円状に並び、最後は再び藤九郎を中心に一列になります。
お囃子が鳴り始め、二人の太夫が口上を述べながら「畔留め(くろどめ)」という動作をします。
この口上は、田の畔(くろ)にねずみの穴などが開いたりして水が漏れることのないように、という意味合いがあります。
「畔留め」を二人の太夫が行うのは、中居林の特徴ともいえます。
畔留めが終わると太夫たちは深々と礼をしますが、一番の感動的な見どころと言えます。
礼の終わりに藤九郎がジャンギを鳴らすのをきっかけに、藤九郎を先頭に太夫、その他一同、順に退場します。
その後は、実際に烏帽子をつけて稽古をして、激しく首を振る動作を何度も繰り返し練習します。
それこそ納得がいくまでです。
そして稽古が終わるとまた烏帽子の神々様にご挨拶をします。
礼に始まり礼に終わる。。。まさに日本の伝統武芸と同じですね!
それから、烏帽子を実際に被らせて頂くという貴重な体験もさせていただきました!
実際に被ると、これがまたずっしりと重く感じるんですよ!
太夫の大変さが少しだけ分かりました。。。
モデルは、相棒のPさんです^^
その後は、大人のミーティングタイムです。
これがまた重要で、色々と貴重なお話をお伺いすることができました。
17日からはいよいよ八戸えんぶり本番が始まります!
こうして稽古風景から見学させていただくと、さらにえんぶりの素晴らしさが少し分かった気がします。
本番の日も、中居林えんぶり組に密着したいとおもいます!
レポートもお楽しみに^^
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